多汗症の手術方法

多汗症に効果的な手術方法をご紹介します。

手術の種類

1.マイクロリゼクション法:腋窩に1cmの切開線を加え、特殊なワキガ治療用カニューラを挿入し、ワキガの原因となるアポクリン腺汗腺を取り除きます。両側で40分ほどの手術になります。臭いの程度が軽い方に適応になります。
2.反転法:腋窩に2cmの切開を加え、腋毛部のエクリン汗腺、アポクリン汗腺をくまなく切除します。これにより臭いのみではなく、多汗症にも劇的な効果があり、女性の場合は永久脱毛効果が同時に得られます。両側で2時間の手術です。術後1週間、脇の下にガーゼを当てて圧迫する必要があります。

反転法について

1.仰臥位で上肢を90度外転位、肘関節90度屈曲位とし、肩甲骨下に枕を入れ軽度挙上します。
2.術前に剃毛しておいた腋窩に、腋毛の範囲より1cm外側で楕円形にマーキングします。その後、腋窩中央部のしわに沿って2cmの切開線を描きます。
3.20万倍エピネフリン加0,5%キシロカインにて局所麻酔を施行します。一側あたり30ml、両側合計60mlを、皮膚から約5mmの深さに注射します。
4.切開線に沿って浅筋膜上まで切開を加えます。そののちこの浅筋膜層のレイヤーにて腋窩皮膚全体を剪刀で剥離します。このレイヤーで剥離すれば、真皮直下の脂肪織上層に存在するアポクリン汗腺を、皮弁側につけたまま挙上することができます。
5.スキンフックを用いて皮弁を愛護的に反転し、アポクリン汗腺の存在する脂肪織、およびエクリン汗腺の存在する真皮中・深層を直視下に剪除します。アポクリン汗腺は濃赤色のやや硬い実質性組織として観察できるので、これを全て除去します。
6.止血を確認し、生理食塩水で内部をよく洗浄します。
7.5-0ナイロンで皮下縫合、6-0ナイロンで皮膚縫合したのち、血腫予防の目的でペンローズドレーンを縫合部より挿入します。
8.ガーゼ、バンデージで圧迫固定し、手術を終了します。
9.翌日ドレーン抜去し、1週間後に抜糸します。抜糸後より肩、上肢の運動制限解除、ROM運動をお勧めします。
10.術後数ヶ月は一過性のひきつれ感、拘縮を生じますが、6ヶ月ほどで瘢痕はほとんど目立たなくなります。男性症例では脱毛が気になる場合があります。

多汗症,治す

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